|
|
 |
|
|

| 経営コンサルタントの道を歩んで18年。いろいろな企業、経営者、社員との出会いの中で、小生が体験し、気づいたことなど、企業も個人も成長するのに大切な考え方や経営のヒントを、ちょっぴりわさびを効かしてお届けします。 |
| 平成18年2月28日「リーダーのリーダーたる所以」 |
営業力抜群のセールスナンバーワン社長や卓越した技能を持っているエンジニア社長、経営管理知識の豊富なインテリ社長など、これまで、いろいろな経営者に出会ってきました。
「うちの社長はすごい」と言わしめるこれら得意技で、リーダーシップを発揮し、社内を統制しています。
しかし、社長よりも優れた技能を持った社員が育ったり、優秀な人材が入社したときは、もはや社長がこれまで発揮してきた得意技は、統制力として機能しなくなります。
もっとも社長がいつまでもそのような技能で統制できている間は、その会社の成長は期待できないでしょう。社長の器以上に会社は大きくなりにくいといわれますから。
では、社長より優れた営業力、技術力、経営管理知識などを持って、発揮している社員をどのように統制していくか。
給料を払っているといった経済的力か?大きな声か?または統制機能なんてないのか。
その答えは「明確な意志」です。
「自分の会社をこのような会社にしたい」「会社経営を通じてこれを実現したい」「社員にはこうなって欲しい」といった明確な意志です。明確な意志が統制力として機能するんです。
役員会議や幹部会議での議論で、発言力の強いミドルマネージャーがいます。声が大きいということではありません。発言内容がしっかりしているし、上司である役員の発言に対しても、納得いかなければ反論もします。
これに対しその役員は困った顔をしながらも大したことは言い返せません。その役員が社長だったりすることもあります。
結局そのミドルマネージャーの発言した内容で概ね結論がまとまります。悪いことに、というよりも情けないことに、その結論にはトップがあまり納得していないにもかかわらず。
明確な意志を持たない人は明確な意志を持った人に支配されます。自分は明確な意志を持っていると思っても、自分より強い明確な意志を持った人が現れればその人に支配されます。
先のミドルマネージャーは、会議のテーマに対して、役員陣より明確な意志を持っているのです。彼がこの会議を支配しているわけです。
人間が二人以上いればそこには必ず、支配、被支配の関係が生まれるといわれます。
夫婦間は、夫がどちらかといえば大黒柱であり、支配しているように見られますが、例えば子供のしつけや部屋の飾りつけなど家のこまごましたことについては女性が支配しそうです。
夫はそういうことに対して妻ほど明確な意志をもっていないため判断できないからでしょう。
会社組織も同じ。社長であろうが、課長であろうが、平社員でも、例えば「こんな会社にしたい」といった明確な意志を強く持っている人が、そのことに関しては、その中で、支配権を持ってしまうのではないでしょうか。
これが本当のリーダーの条件だろうと思います。
経営者は組織内においてリーダーであらねばなりません。
だから、「明確な意志」が統制力として機能するわけです。
その明確な意志は経営理念で表現されます。言い換えれば、リーダーである社長として強い組織を統制する力が経営理念なんですね。
明確な意志を持つこと、これがリーダーのリーダーたる所以です。
|
|
|
|